最近は、版画家との交流の場が増えたお陰で版画作品に触れる機会が多くなり、現代版画の面白さを自分なりに大いに感じている。具象絵画とは大きく異なるモチーフやテーマの設定、具象表現とは全く異なる質感表現などに面白さを感じることがあり、作家としての新しい自分発見をしたような気分を感じることがある。そこには、モノクロで表現された現実とはかけ離れた夢の世界や幻想の世界があったりする。
 この作品は、たまたま木目様のテクスチャーと光沢の設定を試行錯誤する中で見出した質感をポイントにしたものである。顔表情と走る群衆とその背景の組み合わせにこの質感を適用したところ、レリーフ作品を思わせる新しい作品感覚になった。いろいろな発展を予感させる今後を大切にしたい作品に仕上がったような気がする。

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